米フェイスブック<FB.O>株主の1人が6日、マーク・ザッカーバーグ会長兼最高経営責任者(CEO)ら幹部の高額報酬をめぐり、デラウェア州衡平法裁判所に訴えを起こした。
ザッカーバーグCEOをはじめとする取締役に、選択すれば年間1人に付き1億5000万ドル以上の株式を報酬として付与できる会社の方針は不当に寛大だとしている。
提訴した株主のアーネスト・エスピノザ氏は訴状で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手フェイスブックの2012年の株式インセンティブ計画の下で取締役は「事実上、自分で決めた金額の報酬を受ける自由が与えられている」と主張した。
エスピノザ氏によると、同社の株式インセンティブ計画では、総報酬の上限は2500万株、1人当たりの報酬の上限は250万株に設定されている。同社株の
6日終値の62.50ドルで計算すると、理論上は取締役1人当たり1億5600万ドル相当の株式を1年間で付与できることになる。
エスピノザ氏はまた、フェイスブックが昨年、社外取締役に支払った平均報酬46万1000ドルは、米アマゾン<AMZN.O>やウォルト・ディズニー<DIS.N>など「同等の」企業と比べて43%多いと訴えた。
フェイスブックの広報担当者、ジュヌビエーブ・ガーディナ氏は電子メールで「訴訟には法的根拠がなく、われわれは徹底的に抗弁する」とした。
訴訟は信認義務違反に加え、法人資産の無駄遣いと不当利益を申し立ている。原告はまた、会社が被った損害を取締役らが会社に弁済するよう義務付けることや、株主の承認を得たうえで取締役に付与する株式数に「意味のある制限」を課すことを求めている。
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