東京都葛飾区柴又で1996年、上智大4年の小林順子さん=当時(21)=が自宅で殺害され、放火された事件で、警視庁は4日、3次元(3D)プリンターで事件現場の小林さん宅を再現した立体模型を報道陣に公開した。事件は9日で発生から18年になる。
同庁亀有署捜査本部によると、模型は石こう製で、高さ約27センチ、幅約13センチ、奥行き約40センチ。科学捜査研究所が3Dプリンターを使い、小林さん宅を実物の約28分の1の大きさで再現した。2階建ての家を各階に分けることができる。
模型は捜査員や関係者の記憶喚起に活用。青木樹哉捜査1課長は「立体的に再現することで(当時の状況を)正確に把握し、事件解決に役立てたい」などと話した。
事件は96年9月9日発生。小林さんは自宅2階で首を刺されるなどして殺害され、自宅が放火されて全焼した。事件後、現場跡地は遺族から地元消防署に無償提供され、消防団の施設や供養のための地蔵が建てられた。
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